2022年の盛夏。
主人からの誕生日プレゼントは、今年も変わらず京都俵屋旅館1泊旅行です。
毎年お宿を発つ際に、お部屋係のなつさんと来年のお部屋を相談して予約まで済ませて帰途につきます。
今年の誕生日プレゼントに主人が選んでくれたお部屋は翠の間。
俵屋さんに到着して先ずは玄関でいつもの記念写真。
このやんわりボヤけた感じ、物腰やわらかな下足番の方に撮っていただくこのぼんやり具合が大好き。
最近のカメラ機能はくっきり写し過ぎですもの。
京都俵屋旅館で過ごす誕生日。
これで何度目になるのかしら。
まだまだ慎重に行動しているとは言え、新型コロナで世界がピリピリしている時にも変わらず通いました。
あと何回、主人とふたりお邪魔出来るのかしらとふと思うこともあります。
つい先日、91歳でこの世を去った伯母を想うとつい感傷的になる昨今。
そんな日のために今年の俵屋さんもきっちり備忘録しておきましょう。
先ずはいつもの寄り道。
岐阜の老舗和菓子屋さん『松花堂』さんのかき氷。
主人はいつもお抹茶、そして私は和三盆と黒糖でいつも悩みます。
今年は黒糖。
猛暑が続いたここ最近にしては過ごしやすい日で、ひんやり土間が続く松花堂さんはクーラーでなく自然な風。
かき氷で気持ちよく体を冷やし、いざ京都に向けて出発します。
京都についたら最初の寄り道、松屋藤兵衛さんの『珠玉織姫(たまおりひめ)』をお土産に。
大徳寺納豆が入ったこちらの松風は、私の大好きなおやつ。
ひとつお家用に。
箱からふわり大徳寺納豆の香り。
ご近所の大徳寺納豆のお店が臨時休業だったのが残念でした。
柳桜園茶舗で毎朝のほうじ茶を買い、寄り道は終了。
この寄り道も毎年欠かさず続いております。
そして到着、今年は本館のいちばん奥、『翠の間』です。
蓮が涼し気な坪庭の横を通って本館の奥へ。
突き当りの右手が翠の間。
他のお部屋とは雰囲気の異なる入口の奥にはひろいお部屋がふたつ。
そして嬉しいわらび餅。
わらび餅も嬉しいけれど温かい緑茶も嬉しい。
そして俵屋さんの香りを含んだふわふわのおしぼりも。
お庭の緑が映える照明のトーン。
小さな土間と縁側がこのお部屋の特徴。
既にこの時、お風呂上がりの計画がふたりの頭に過っておりました。
縁側の奥には小さな書斎。
書斎の窓が切り取るお庭に和みます。
電球の明かりがやわらかになる木製のランプシェード。
光が調節出来きるようよく考えられています。
お部屋探検が続きます。
大きな窓に映った行燈もお庭のひとつ。
縁側に座ってずっと見ていられます。
・・・と、そんな呑気な事ばかりは言っていられません。
今年から、選択できる夕食の時間帯が少々縮小されたようで、ひと息ついたら早速お風呂を頂きます。
お誕生日プレゼントですからね、俵屋さんのお風呂に至ってはいつも私がいちばん風呂。
ですがこの翠の間、洗い場がひろいのでふたりで入れることに気付いてしまいました。
ふたりでお風呂に浸かって同時に湯上りのビール。
これを超える至福ってあるのかしら。
冷やしておいて頂いたお誕生日プレゼントのワインが運ばれてくるころには、夕食の時間も間近。
2時間くらい主人とお喋りしていたのかしら。
お庭の行燈に火がともり、お庭の様子も随分と変わってきました。
夕ご飯の時間です。
お部屋探検が過ぎて、残したい画像が思ったより多くなってしまいました。
以降はまた明日。