ここ1ヵ月ほどもやもや蟠っていた心中のつっかえが、少し晴れた気がする今日は木曜日。
手作りの豆乳ヨーグルトのホエーを使って、全粒粉パンを焼く日です。
今週は、全粒粉生地に白胡麻をたっぷり練り込んだ『全粒粉きんぴらゴボウパン』ですよ。
ちょっと小ぶりな全粒粉丸パンに、溢れるくらいたっぷりのきんぴらゴボウを詰めました。
華奢な千切りにしたきんぴらゴボウは、随分前に常備菜として拵えたものの食べ切れず、小分けにして冷凍しておいたもの。
ほぼ忘れかけておりましたこの冷凍お惣菜、大型連休前にお片付け出来たのも良いタイミングでした。
いつものように、水曜日の夕方にビニール袋で生地を準備して、翌日木曜日の朝焼き上げるオーバーナイト発酵全粒粉パン。
ビニール袋を通してでもふわりと香る、わずかなイーストが発酵を促す素朴な全粒粉の香り、毎回ホッと心が安らぐのです。
◆材料(小ぶりなきんぴらごぼうパン4つ分です)
- 全粒粉強力粉 100g
- スキムミルク 10g
- 白胡麻 15g
- てんさい糖 5g
- インスタントドライイースト 1g
- ホエー(手作りの豆乳ヨーグルトから出る水分です) 88g
※毎週微妙に量が異なるのです - お塩 1g
- オリーブオイル 10g
- きんぴらゴボウ(ほぼ冷凍したままの状態で使いました) 適量
- 艶出し用の水溶き卵黄 適量
- マヨネーズ 適量
◆作り方
- 生地の準備は前日の夕方に済ませておきます。
先ずは、全粒粉強力粉・スキムミルク・白胡麻・てんさい糖・インスタントドライイーストをビニール袋に合わせ、口をしっかり持って空気を含ませるように振り混ぜましょう。
ヨーグルトのホエーを計量します。
合わせた粉類の半量をここに加えてよく混ぜましょう。
次いでお塩、オリーブオイルを順に加え、その都度しっかりと混ぜ合わせます。
半量残した粉類のビニール袋にこれを加え、生地がひとつにまとまるまで軽く捏ねます。 - まとまった生地の形をビニール袋内で整え、ビニール袋内の空気を抜いて端のほうで留めます。
容器に入れてヨーグルトメーカーに入れ、40℃で1時間発酵を促しましょう。 - 1時間経過した生地にあまり変化はみられませんが、心なしかふっくらした印象。
ガス抜きの要領で軽く揉んだら、再度形を整えビニール袋内の空気を抜いて端のほうで留めます。
容器の蓋をし、野菜室でひと晩ゆっくりと発酵を促しましょう。 - 当日の朝、今朝です。
先ずは生地を野菜室から出して室温に戻してあげましょう。
その後、軽く生地を揉んでガス抜きをしたら、包丁で4等分します。
断面を包み込むように丸めて形を整え、ビニール袋に戻して室温に15分間、ベンチタイムを設けます。 - ベンチタイムを経た生地をラップで挟んで丸くのばしましょう。
きんぴらゴボウはほぼ凍った状態です。
ポコッと容器から取り出して生地の中央に置き、対角線上の生地を合わせるようにしてしっかりと包みましょう。
綴じ目を下にして、オーブンシートを敷いた天板に並べます。
作業中は生地が乾燥しないよう、お水で湿らせたキッチンペーパーとラップをふわりとかけておきます。 - 湿らせたキッチンペーパーとラップをふわりとかけた状態で、オーブンの発酵機能 40℃で45分間の最終発酵を促します。
ふわりと膨らんだ生地にそっと刷毛で水溶き卵黄をぬりましょう。
キッチンバサミで中央に切り込みを入れ、マヨネーズをチョンッとしぼります。 - 予熱したオーブンに移し、設定温度を190℃にして12分。
網の上で冷まして出来上がりです。
実は本日、主人は超音波内視鏡検査のために朝食が食べられません。
そしてお昼は職場でなく自宅で。
持ち運ぶ必要のない自宅でふたり揃ってのお昼ご飯。
パンの仕上げに使った水溶き卵黄の残り、黄身がひしゃげた卵1個を使って、気楽な茶碗蒸しなどいかがでしょう。
オーブンで湯せん焼きにする気楽な茶碗蒸し。
明日から始まる連休に備え、冷蔵庫の中の作り置き料理お片付けも兼ねた具沢山で気楽な茶碗蒸しです。
- 材料は、パンの艶出しに使った卵黄の残りの卵、そして『お浸し系の作り置き料理』です。
スナックエンドウのお浸し、山芋の漬けを使いました。
卵と漬け汁 200tを合わせて溶き混ぜ、数回ザルで漉しましょう。 - 仕上げ用に少し残し、『お浸し系作り置き料理』をマグカップに詰めます。
ヒラタケの佃煮も少々ここに加えましょうか。
漉した卵液を注ぎ、ひとつひとつアルミホイルでしっかりと蓋をしましょう。 - 天板にお湯を張り、予熱なしのオーブン 150℃で30分間湯せん焼きにします。
フルッと卵に火が通りましたよ。 - 仕上げ用に残しておいた作り置き料理を上に並べます。
茄子の姿煮や、彩りにミニトマトの甘酢漬けも。
極少量残った漬け汁に葛粉でとろみをつけ、上からたっぷり回しかけて出来上がり。
部屋の中はひやり小寒い本日。
具沢山茶わん蒸し、出来れば温かい状態で食べたいのですが、こればっかりは妥協しないとね。
朝食抜きでお腹をすかせた主人の帰宅は間もなくでしょう。
早く食べさせてあげたい。
完全に晴れた訳ではない蟠りも、やがてはうんと薄らいでなんてことない思い出になるのでしょう。
そしてこんなことの繰り返しなのでしょう。
今回の蟠りも無駄にしない、何かしらの糧にすることがきっと出来るハズ。
何事も無駄にしない、生粋の貧乏性の私なら。