盛夏の京都俵屋さんで誕生日を過ごし、普段ならばその帰り道に立ち寄る三重県は最北端の多度、お店のホームページ曰く『田舎料理』が頂ける大和さん。
たまの外出だからとあちこち寄り道して、ご先方にご迷惑やご心配をおかけすることだけは避けねばと一旦帰宅。
1日のんびりと旅のお片付けに時間を費やした翌日の昼下がり、いそいそ大和さんに向けて自宅を出発致しました。
『夏のはまぐり』なんてネガティブな表現もありますが、大和さんに至ってはそんな隠語は通用しません。
夏ははまぐり、夏こそはまぐり、出来れば初夏と盛夏に2度頂きたいはまぐり、それが大和さんのはまぐりです。
先ずは逸る心を落ち着けて夏野菜の前菜。
おかひじきとひじきの和え物なんて、家庭でも取り入れられそうな一品。
そう、おなじみの野菜が並ぶ大和さんのこの前菜が出来そうで出来ない魅惑の味、逸る心が更に加速します。
サクサクのトウモロコシのかき揚げ。
お塩の利かせ方がトウモロコシの魅力を更に引き立てます。
そしてお待ちかねのはまぐり。
お口を開くのを今か今かと主人とふたり見守ります。
ここからははまぐりに集中。
誰が言ったの?
『夏のはまぐり』
可愛そうに。
『夏ははまぐり』
こんなふっくらしたはまぐりを知らないなんて。
はまぐりの旨味をまとった湯豆腐。
味の濃い三つ葉との相性がまた最高。
主人、熱いですからね、気を付けて食べるのですよ。
もちろん最後は雑炊ではまぐりの余韻を楽しみます。
お名残り惜しさが残された土鍋に表れておします。
最後はわらび餅。
デザートまで家庭的なおおらかさに満ちた大和さんのお料理、お腹から和む食後感。
主人とふたり、浴衣に着替えてふらりと出かける昼下がりの大和さん。
盛夏のはまぐりを頂き夏が終盤に入った気分になりました。
と、窓のお外にこのお家のご子息がご挨拶。
ちょっと日が傾き夕涼みでしょうか、くつろいでいらっしゃいます。
雄二郎氏、堂々とした凛々しいお姿です。
こう見えて実は情に厚い子で、自らもかつて迷いネコであった身を重ねたのか、子猫を拾ってきてお世話をし立派に育て上げたのだとか。
殆どは大和さんの手による保護とは言え、立派です。
2021年、夏のお出かけはこれでおしまい。
以降はまた自主的外出自粛に努めます。
あら、もうお昼の時間。
今日のお昼は、イオンネットスーパーでお願いした柿安のスペシャルハンバーグですよ。
ワイングラス片手にお料理しましょう。