2021年06月23日

しみず特産『折戸なす』 と 折戸なすの柴漬け〜簡略版

普段は“イオンネットスーパー”のお世話になっておりますが、時々“おうちでイオン”を覗くと旬の野菜や各地ブランド野菜が多種多様。
いわゆるウィンドウショッピングが楽しめます。

盛夏に到着予定の“だだちゃ豆”に先駆けて届いたのは、静岡県からやってきた茄子。
ちょっと特別な茄子のようですよ。
この、しみず特産『折戸なす』で、ふと思いついた柴漬けを拵えてみました。

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『折戸なす』
大変由緒ある茄子のようで、かの徳川家康公にも献上され「一富士、二鷹、三茄子」の茄子はこの折戸なすのことだとか。

ソフトボールサイズといった大きさのコロンっとした艶々の茄子がお行儀11個。
いちどは栽培が途絶えたものの、国の研究機関から譲り受けた種子により復活を果たし今の出荷に至ったという待望の折戸なす。
原種に近い性質上、棘が鋭いのも特徴のひとつなのだそう。


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もちろん茄子としては少々お値も張るのですが、それでもこのひと箱で我が家はどれだけ楽しんだかを考えると大変効率的かと存じます。
先ずは届いた段ボールの箱をそっと開け、艶やかな正に茄子紺に大興奮。

形を揃えるのが難儀なのも特徴らしいのですが、まぁかくもお行儀よく整列して。

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何にしても美味しいとのことですが、そもそも主人が折戸なすを取り寄せたのは“茄子の塩もみ”が食べたかったから、そのことをふと思い出しました。

ならば基本塩もみで、そうお料理の方向性が決まった時にふと思いつきました。

柴漬けなんてどうかしら。
昨年、いえ、一昨年漬けた梅干しがまだ沢山残っているもの、その赤紫蘇と漬け汁を有効利用した柴漬けなんて。

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なんて言う、いつもの貧乏性から生まれた折戸なすの柴漬け。
これがとても美味しいのです。

思えば本格的な柴漬けなんて食べたことがないので、先入観なくこの簡略版柴漬けを受け入れられるだけかもしれません。
ですが美味しいものは美味しい。

そう、これからの季節にぴったりな折戸なすの柴漬け。
梅干しと一緒に漬けた赤紫蘇、その新しい有効利用も兼ねた、我が家の夏定番の味になりそうです。

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◆材料
  • 折戸なす 2.5個分(他の野菜と合わせ正味704グラムでした)
  • ズッキーニ 1本
  • 茗荷 2個

  • 塩漬け用のお塩 14g(野菜の正味分量の約2%)

  • 梅干しの漬け汁と赤紫蘇 適量
  • 生砂糖 大さじ1程度

    ※キュウリを使うのが一般的なのでしょうが在庫がなく、そこはあっさりズッキーニで代用。ズッキーニの柴漬け、お勧めです。

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◆作り方
  1. 折戸なすは鉛筆を削るようにヘタを落とし、先ずは縦に8等分。
    更にそれを斜めに3等分にします。

    ズッキーニは5〜6cm長さに切った後、縦2等分して斜め切りに。
    茗荷は縦4等分にします。

    ビニール袋に合わせて分量のお塩をすり込み、軽く揉んでからビニール袋内の空気を出来るだけ抜いて縛ります。
    重石をして半日置きましょう。
    重石は1キロを使用しました。

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  2. 半日経つとしっかり水気が出ます。

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    手でぎゅっと水を絞り、新しいビニール袋に移しましょう。
    梅干しの瓶から漬け汁と赤紫蘇、特に赤紫蘇を多めに取り出してここに加えて軽く揉みます。

    これだけだとお塩が過ぎますので生砂糖も。
    個人的にはもう少しお砂糖を増やしても良かったかしら。

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    再度重石をして半日。

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  3. はい、簡略版ではありますが折戸なすの柴漬けの出来上がり。

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    後は冷蔵庫で保存します。

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    今週末頃になると乳酸発酵が進んだ更に私好みの味になることでしょう。
    ・・・それまで残っていればのお話ですが。

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折角の折戸なす、もちろんお漬物ばかりで満足は致しません。

肉質が兎にも角にも筋肉質、密な折戸なすは煮物にしても抜群の美味しさです。
圧力鍋で半身のまま煮る茄子は我が家の定番。
とろッととろけるいつもの茄子の食感も良いけれど、折戸なすは煮てもその食感の違いが歴然、そう、煮ても密です。

そして茄子の浅漬けも外せません。


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折戸なすの煮物。
茄子と油が好相性なのは重々承知の助ですが、揚げびたしや焼きびたしも含め、冷やした時の目に見える油に躊躇するのもまた事実。
出来るだけあっさりと、折戸なすの魅力を出来るだけ活かした茄子の煮物。

ヘタを落として半分に切った折戸なすに細かな切れ目を入れたら、ビニール袋に入れて胡麻油を揉み込みます。
これを干しシイタケとカツオのお出汁、お酒、みりん、白だし醤油等を合わせた煮汁を煮立てた中に加えて煮ます。
圧力鍋なら加圧すること2〜3分。

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折戸なすの浅漬け。

ヘタを取って縦半分に切った茄子をビニール袋に移し、お水 200t・お酢 大さじ1・お塩 小さじ1・昆布と唐辛子を各適量。
軽く揉み込んだらビニール袋内の空気を抜いて縛り、保存容器に入れて冷蔵庫へ。

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みょうばんを使わないので色は悪くなりますが、ぎゅっと筋肉質な茄子の浅漬け夏の味。
食べる直前に薄切りにし、おろし生姜をそっと添えて召し上がれ。






圧力鍋を使った折戸なすの姿煮は、干したホタルイカver.も。

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折戸なすの柴漬けは今日のお昼ご飯にも登場しました。
ふわりと握った小ぶりな三角お結びに大葉を巻いて、小ぶりに切った柴漬けを添えます。

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苦し紛れのお菜は、アジフライの生春巻き。

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冷凍アジフライに胡麻油をなじませグリルパンで焼き、玉ねぎたっぷりのタルタルソース、青紫蘇、セミドライミニトマト、アボカド等と一緒にライスペーパーで巻きます。

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折戸なすの浅漬けが乳酸発酵するまで維持できますように。

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今朝の食卓は茄子多め。
お味噌汁の茄子は一般的な茄子ですが、うーん、これはこれでやっぱり美味しい。

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お菜が多いので、今朝のお魚は小ぶりなハタハタ。




先ほど帰宅した主人が、開口いちばんこう言いました。
『やっぱり今日は飲みますよ』と。

金曜を除く平日は飲まない、そんな案はあっさり棄却されたようです。
今日の日本酒のお供は折戸なす。
ならば早々に主人の仕事部屋を明け渡しましょう。



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posted by しんさん at 14:27 | Comment(0) | お弁当日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年06月21日

お豆腐と酒粕の花餅(화전) (ファジョン)〜チコリのお花ver.

土曜日は朝から生憎の雨模様でした。
梅雨らしい止む気のなさそうな雨が1日中降り続き、翌日の日曜日は晴天とは言え畑作業はお休み。

それでも先日植え付けたオクラの様子を見に、早朝6時、主人とふたりでドライブがてら畑へと向かいました。
いつものツナギ姿ではなく部屋着でふらり、畑に留まること僅か5分そこそこ。
手早くチコリの花を摘んできたのは、初めての『花餅(화전〜ファジョン)』に挑戦してみたかったから。

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可愛いでしょ?
韓国の伝統的な餅菓子、花餅、ファジョンって読むのだそうです。

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いつだったかな?
主人を送り出し、朝の連続テレビ小説の流れで始まるお気楽な情報番組を流しながら、いつも通りのお片付け。
『素敵なエプロンですねぇ』といった類の司会者の発言がふと耳に留まりました。

ふと画面を見ると、料理研究家のコウ静子さん。

ショートボブが魅力的な彼女が身につけていたエプロンが確かに可愛らしくて、早速Googleで検索してみました。
残念ながら目的のエプロンには辿り着きませんでしたが、代わりに素敵なレシピにたどり着きましたよ。

それが本日のお昼ご飯、お料理名からして愛らしい、花餅(화전〜ファジョン)です。



そう、コウ静子さんの実弟がコウケンテツさんなのですね、存じませんでした。
コウ静子さんのエプロンを検索した結果、何故だかコウケンテツさんがご紹介されていた『花餅』のレシピがヒット。
パッと目を引くその佇まいに、すっかりエプロンのことなど忘れて見入る私。



材料を見ると、どうやら花餅の主材料は我が家にも常備してある白玉粉。
お花は・・・そう、只今畑にて絶賛満開中のチコリのお花があるじゃない。

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色あせしやすいチコリの花ですが、お水で湿らせたティッシュペーパーを敷いた保存容器に並べて冷蔵庫で1日程度ならば、特徴的な淡いブルーを保ってくれます。

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本来ならばお水で捏ねる白玉生地を、お豆腐と酒粕を使った白玉生地に大脱線。
チコリのお花と少々の葉っぱ、そしてクコの実をあしらった新感覚な花餅(화전〜ファジョン)がここに完成致しました。

加熱によって淡いチコリブルーは損なわれてしまいましたが、それも想定の範囲内、そう悲観するほどの色あせとも思いません。

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いつもは茹でる白玉生地を、今日は恐る恐る焼いて仕上げる初めての花餅、ファジョン。
お昼まで冷蔵庫で冷やしておいたのですが、もっちり食感が損なわれることもなく生地はもっちりやわらかなまま。

茹でるのとはひと味違った、胡麻油の香ばしさも伴った新感覚な白玉生地は主人にも好評でありました。
ほんのり香る酒粕の風味に加え、何よりこの愛らしさに心は和むのです。

花餅の下に敷き詰めたビスコとグラノーラ、双方の食感の違いもまた楽しい花餅が週明け月曜日のお昼ご飯ですよ。
もちろんとっても簡単です。

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◆材料(直径3〜4センチの花餅 12個分です)

  • 白玉粉 65g
  • てんさい糖 5g
  • お塩 ひとつまみ
  • 木綿豆腐 75g(水分量がまちまちですので、一気に加えないほうが賢明かと)
  • 酒粕 30g

  • チコリの花 12個
  • 胡麻油 適量



    ◆トッピング他
  • ビスコ(ドライブ帰りに寄った早朝のマックスバリュで見つけました)適量
  • お好みのグラノーラ 適量
  • アーモンド(予熱なしのオーブン 160℃で10分ローストして粗く砕いておきます) 適量
  • 甘栗 適量
  • 蜂蜜 適量

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◆作り方

  1. チコリのお花は、たっぷりのお水を張ったボールの中で丁寧にそっとふり洗いをします。
    その後、薄い酢水にさっと晒してキッチンペーパーの上に並べ、水を切っておきましょう。

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  2. 白玉粉・てんさい糖・お塩をビニール袋に合わせて振り混ぜます。
    ここに酒粕をちぎりながら加えましょう。
    お豆腐も適当に崩して加え、先ずは酒粕と白玉粉をなじませるようにしながら全体をなじませていきましょう。

    お豆腐は水分量もまちまちですから、一気に分量分を加えず少しずつ様子を見ながら加えていくのがお勧め。
    ビニール袋の中で生地が大体まとまったら袋から出し、必要ならば手のひらを軽くお水で湿らせながら艶が出るまで捏ねましょう。

    棒状にのばし、包丁で12等分します。

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  3. フライパンに極少量の胡麻油を丁寧にすり込みます。
    2の白玉生地を丸め、フライパンに軽く押し付けるようにしながら平らにして並べましょう。

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    弱火で焼き色をつけないようにしながら片面を焼き、裏返すタイミングでチコリの花の額を取り除きながら白玉生地に軽く押し込みましょう。
    チコリの葉やクコの実もアクセントに。

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  4. そっと裏返し、裏面もさっと焼いたら取り出します。

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  5. カップの底に砕いたビスコを敷き、グラノーラ、ローストして砕いたアーモンド、甘栗を散らしましょう。
    花餅を上に並べ、蜂蜜をちろりと回しかけて出来上がり。

    冷蔵庫に入れておいてもかたくならず、もちもちなままですよ。

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月曜日は、どちらかというとお弁当より作り置き料理の方に熱が入ってしまいます。
特に今日は、先週半ばに届いた『折戸茄子』がヘタる前にお料理したい、そんな軽い焦燥感も手伝ってお弁当のお菜など二の次。

圧力鍋を使った折戸茄子の煮物、たたきごぼうの胡桃和えの2品を作り置き料理に。

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買い物客が殆どいない、早朝7時、開店早々のマックスバリュ。
日曜の畑作業の帰りに主人とふたりで寄るのが我が家の今のルーティンなのですが、昨日は早朝のお散歩帰りに寄りました。

ふと見つけたのが『干しホタルイカ』
折戸茄子と煮たらどうかしら、手に取り買い物かごへ。
早速煮てみましたよ。


圧力鍋にはお出汁と干しホタルイカ。
お酒やみりん、白だし醤油と隠し味のいしりを合わせて煮立てましょう。

折戸茄子はヘタを削って縦半分に切り、皮面に細かな切り込みを入れてからミョウバン水にさっと晒します。
洗って水気をしっかり拭き取ったら、煮立てた合わせ調味料に加えて加圧すること2分強。

茄子をそっと取り出して保存容器に並べ、残った煮汁で高野豆腐を煮含めます。
最後に葛粉でとろみをつけて出来上がり。

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たたきごぼうだって、圧力鍋ならちょちょいのちょい。

ゴボウを扱いやすい長さに切ってよく洗い、圧力鍋で蒸すこと3分間。
予熱なしのオーブン 160℃で10分ローストした胡桃をすり鉢で摺り、白味噌、白だし醤油を合わせて和え衣に、
蒸したゴボウに包丁の腹をぐっと押し当ててひびを入れ、食べやすい長さに切り分けてすり鉢へ。
丁寧に和えれば出来上がり。

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折戸茄子の煮物をジャーの底に。
その上には甘辛い油揚げと和えたアボカドのサラダ、そしてセミドライトマトのオリーブオイル漬け、苦し紛れのジャーサラダをお弁当のお菜として添えます。

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甘辛お醤油味を煮含めた油揚げは、先週拵えた作り置き料理。
使うあてがないまま週をまたいでしまいましたが、まだ大丈夫、今朝の主食は冷たいきつねうどんと致しましょう。

お魚はしめ鯖とアボカド、たっぷりの玉ねぎの定番トリオ。
今、我が家の食卓に上る玉ねぎは大部分が自家栽培の玉ねぎたちです。

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今年は想定しないうちから梅雨入りしてしまい、成長した玉ねぎも半ば諦めておりました。
が、嬉しい誤算、収穫した玉ねぎは全て大玉で味も上々。
我が家の食卓を支えております。




今の時期、お味噌汁のレギュラーメンバーでもある茄子ですが、今朝の茄子はなんとびっくり折戸茄子。
肉質が全く違う折戸茄子のお味噌汁に、主人と二人顔を見合わせたほど。

ですが折戸茄子のお味噌汁は今朝が最初で最後と致しましょう。
折戸茄子には折戸茄子にふさわしいお料理がありますからね。
明日はいつもの茄子のお味噌汁へと戻ります。


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posted by しんさん at 14:17 | Comment(0) | お弁当、だけどおやつにも | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年06月17日

おひとりさまサイズの全粒粉フォカッチャ〜欲張りフォカッチャサンド

毎週木曜日はパンを焼く日。
毎朝の豆乳ヨーグルトの窪みに溜まるホエーを使って、全粒粉100%のパンを焼く日。

今週も例外なくパンを焼きます。
今週はフォカッチャ、お水を使わずヨーグルトのホエーで捏ねた全粒粉フォカッチャ。
はち切れそうなフィリングのフォカッチャサンドが本日のお昼ご飯ですよ。

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今、畑で次々に可憐な花を咲かせるチコリ。
この儚げでブルーのチコリのお花を見ると、仲間でも何でもないのですが“ニゲラ”の花を想います。

それもあったのでしょうね、ふと最近はあまり使わなくなったニゲラ(カロンジとかブラッククミンとか色々呼び名があるようです)を使いたくなりました。
ニゲラのすぐ脇に保存してあったアジョワンシードもついでに生地に練り込んだ全粒粉フォカッチャ。

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もちろん、前日の夕方に生地を準備してひと晩野菜室でゆっくり発酵を促すいつものオーバーナイト発酵スタイルのフォカッチャです。
当日の朝、つまり今朝は生地の発酵はオーブン任せ、その間にフィリングの準備をしたりお菜の準備をしたりの楽々作業。

今回使用した全粒粉は100gにも満たない85g。
おひごりさまサイズのフォカッチャにぴったりな量です。

わずか5gとは言え自家製のおからパウダー(☆彡)を混ぜたからか、いつもよりもっちりふっくら焼き上がった気が致します。

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おひとりさまサイズのフォカッチャを主人と半分こして、切れ目にたっぷりフィリングを詰め込みます。

フィリングは冷凍してあったいつぞやの豆カレーを筆頭に、オリーブ、セミドライミニトマト、アボカド、玉ねぎ、茄子・・・
そうそう、絶対に忘れていけない主人の大好物、アチャール。

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フォカッチャって意外なほど懐が深いのね。
絶対無理だと思った量のフィリングをしっかり包み込んでくれました。

慌ただしい朝、何をおいても主人の出勤時間を妨げないことが私の使命。
ワックスペーパーでちょちょいと折るバーガー袋、主人の分が間に合わずお座なりな包装になってしまったことだけが心残りなのです。

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◆材料(おひとりさまサイズのフォカッチャ1枚分です)

  • 全粒粉強力粉 85g
  • スキムミルク 10g
  • 自家製おからパウダー(☆彡) 5g
  • ニゲラ 2g
  • アジョワンシード 2g
  • てんさい糖 5g
  • インスタントドライイースト 1g

  • 自家製豆乳ヨーグルトのホエー(ヨーグルトから出た水分です) 75g

  • お塩 1g
  • オリーブオイル(セミドライミニトマトを漬け込んであったオリーブオイルを使いました) 10g
  • 仕上げ用のオリーブオイル(同じくセミドライミニトマトのオリーブオイル使用) 適量




    ◆フィリング(在庫の食材をお好みで)

  • 自家製カレー(冷凍してあったひよこ豆とムングダルのカレーを自然解凍しました)
  • ひき肉タイプのベジミート

  • アボカド
  • スライス玉ねぎ
  • 茄子(輪切りにしてさっとオリーブオイルをぬり、グリルパンで焼いておきます)
  • オリーブの塩漬け(ピッターで種を除きます)
  • セミドライミニトマトのオリーブオイル漬け
  • アチャール(インドのグリーンチリのピクルス、主人の大好物です)


    ※ちなみに、向かって左がニゲラ、右がアジョワンシードです

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◆作り方

  1. 生地の準備は前日の夕方に。

    強力粉、スキムミルク、おからパウダー、てんさい糖、ニゲラ、アジョワンシード、インスタントドライイーストをビニール袋に合わせ、口をしっかり持って空気を含ませるように振り混ぜましょう。

    ホエーを計量し、ここに合わせた粉類の半量を加えて菜箸でしっかりと混ぜ合わせます。
    お塩、オリーブオイルを順に加え、その都度菜箸でしっかりと混ぜ合わせましょう。

    これを残った粉類に加え、ひとつにまとまるまで軽く捏ねれば生地の準備はほぼ完了。
    形を整え、ビニール袋内の空気を抜いて端のほうで留めたらヨーグルトメーカーへ。
    40℃で1時間発酵を促します。

    その後ガスを抜くように軽く生地を捏ねたら、再度形を整えてビニール袋内の空気を抜いて端のほうで留めます。
    保存容器に入れ、野菜室でひと晩ゆっくりと発酵を促しましょう。

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  2. ひと晩おいた生地はこんな感じ。
    先ずは野菜室から出して室温に戻しましょう。

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    その後、軽く生地を揉んでガス抜きをします。
    形を整えてビニール袋に戻し、10分間のベンチタイム。

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  3. ベンチタイムを経た生地をオーブンシートの上に移し、直径13センチ程度の真ん丸に伸ばします。
    指先を軽くお水で湿らせて作業すると楽ですよ。

    ぬれ布巾をふわりとかけてラップを重ね、時々霧吹きでお水を吹きかけながらオーブンの発酵機能 40℃で40分。
    その間に輪切りにした茄子をグリルしたり、豆カレーとベジミートを合わせて加熱したりとフィリングの準備。

    ベジミートはカレーの水分を抑えるのが目的なので、戻さず使ってしまいます。
    スパイスの風味でベジミートの存在感はぐっと抑えられますからね。
    お好みでガラムマサラを少々足して。

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  4. 発酵した生地に、菜箸のお尻を使って穴を開けます。
    オリーブオイルもぬって、250℃に予熱したオーブン庫内へ。

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    設定温度を210℃にして15分。
    焼き上がったら網の上で冷ましましょう。

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  5. フォカッチャが冷めたら半分に切って切り込みを入れます。

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    用意したフィリングをたっぷり詰めて出来上がり。
    びっくりするくらい沢山のフィリングを詰め込みました。

    アチャールがキリッと効いた欲張りフォカッチャサンド、もちろん主人は大喜び。

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主人の分はワックスペーパーで包んだだけで出荷。
お座なりなラッピングではありますが、主人の出勤に間に合わせるためには致し方ないとここはあっさり諦めます。

オーブン任せのお菜は、苦し紛れのキッシュ風。
要するに耐熱容器にオーブンシートを敷き込んで、卵やら何やらを流して焼くだけ。
でも美味しいのです。

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卵と木綿豆腐、お塩、お好みの調味料を合わせてバーミックスで撹拌します。
ここにみじん切り玉ねぎやら、長芋やら、人参サラダやら、フォカッチャサンドで余ったアボカドやオリーブやら・・・
何でも加えて混ぜ、オーブンシートを敷き込んだ耐熱容器に流しましょう。

ペコリーノロマーノと黒胡椒を散らし、180℃のオーブンで20分ほど焼けば出来上がり。
目玉焼きより手間要らず。

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今朝の主食は芋粥です。
皮をむいてさいころ状に切り、あく抜きをしたサツマイモを冷凍しておきました。

いつもの炊き粥にこのサツマイモを凍ったまま加えるだけで、ほんのり甘いサツマイモの炊き粥の出来上がり。
黒胡麻をちろり。

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ほの甘い芋粥に合うと思った西京焼き。
高価なギンダラを張り切ってチョイスしたというのに、今朝は不覚な真っ黒け。
幸いこの佇まいでありながら致命傷ではなかったようで、今日も美味しく朝食を済ませた主人の笑顔。





さて。

今日は夕方から、私が夕方から用事を入れるのは大変稀なことなのですが、そう、先方さまのご都合上致し方なく本日の夕方から腹部エコーの検査です。

予約をした際、昼食は13時までに済ませて下さいとのことでしたが、Googleさんで検索するとどうも胃を空っぽにするのが賢明なよう。

という訳で、今日のお昼は双方の間をとって1/4量程度に止めておきました。
先ほど帰宅コールのあった主人にその旨話すと、残りのフォカッチャサンドはどうするのか、そこに妙に食いついておりました。





あなたのおやつにしても良いのですよ。
今日の腹部エコーが終わったら、明日は先日の乳がん検診のおまけで診て頂いた骨密度の結果伺いに。
出勤する主人と一緒に自宅を出て、ごとごと名鉄電車に揺られて帰宅します。

そして明日こそは日本酒を。
今週1週間、我が家はお酒を飲んでおりません。



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posted by しんさん at 13:57 | Comment(0) | お弁当日記 〜 手作りお手軽パン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年06月16日

コリアンダーと釜揚げしらすの混ぜご飯

なかなか実を付けてくれない畑のオリーブ3兄弟。
オリーブの木の根元にはアーティチョークが根を張り、1本は枯れてしまいましたが、残った1本が今年も健気に収穫を許してくれました。

アーティチョークの収穫が終わった今、そのすぐ脇で雑草に負けじと成長しておりますのがコリアンダー。
只今、緑もやわらかなコリアンダーの旬です。
クラっとしそうな香り豊かなコリアンダー、若いやわらかな葉っぱを刻んで今日は簡単なお昼ご飯。

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やわらかな葉先を刻んだコリアンダー、釜揚げしらす、白胡麻と一緒に炊き立てご飯に混ぜるだけ。
冷凍してあった薄焼き卵を錦糸卵にして添えてみましたが・・・

うーん、余計なことはしなかった方が良かったかも。

香りも風味も強い根本の方は、根っこも含めて醤油漬けに。
コリアンダーの根っこの活用法、タイのお料理教室で教えて頂きましたが捨てるなんてとんでもない。

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自家製スイートチリソースを使ったほんのりエスニックなお菜も添えて、今日は簡単お弁当。

食材調達を迫る主人、在庫食材を片付ける私、しばらくは在庫食材のお片付けが1も2もなく我が家のテーマ。
置き場がなくては食材調達も叶いませんからね。

冷蔵庫、冷凍庫共に空きがないと窘められた主人、先ほど段ボールに入った大容量なプロテインが届きましたよ。
やれやれ。

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コリアンダーの醤油漬け、作っておくと何かと便利です。
毎朝の納豆に使うこともしばしば。

お醤油、胡麻油、おろしにんにく(蒸したにんにくをピュレにして冷凍保存してあります)、豆板醤。
以上を各適量保存瓶に合わせて混ぜ、しっかり水気を切って刻んだコリアンダー(根っこも含め、根本の方中心です)を加えるだけ。

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やわらかな葉先部分はお結びさんに使います。

葉先部分を刻み、釜揚げしらす、白胡麻と一緒に炊き立てご飯に混ぜましょう。
釜揚げしらすの量によっては、しょう油漬けのコリアンダーを少々。

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薄焼き卵、多分パンの艶出しか何かに極少量使った卵黄の残りを苦し紛れに薄焼き卵にして冷凍しておいたもの。
自然解凍して錦糸卵にし、ラップに盛って軽く握ったコリアンダーご飯を乗せまん丸お結びに。

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お弁当箱に詰めた主人のお結びさんは、まだましな方。
平皿に盛る私のお昼、なんだかおどろおどろしい佇まいに少々怯むのです。

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ですが気を取り直して、と。
いつだったかしら、主人がね、ふとこう言ったのです。

『いつかさ、どぅちゃん(私のことです)が作った酢豚が食べたいな』

・・・・・

こんな調子でどんどん我が家は食材が増えていくわけですが、在庫食材でコロリと納得してしまうのも主人の長所。
うんうん、酢豚ね。

鶏ささ身の冷凍ありますね。
自家製スイートチリソース、久しぶりに作ったは良いけれど(☆彡 2021年05月10日)私には辛過ぎて冷蔵庫の奥。
在庫があるにも関わらず届いた吉野の本葛粉1キロ。

在庫食材を寄せ集めて拵えた我が家の酢豚、これが笑ってしまうほど主人からは大好評。
あれだけ気に入っていた鶏粥ですが、『僕、もう鶏粥要らないからこれにして』と。

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酢豚ならぬ“鶏チリ”とでも申しましょうか。
使用する油も少量ですし鶏ささ身はふんわり、なによりお手軽簡単です。




  1. 鶏ささ身は筋を除き、存在感ある大ぶりな削ぎ切りにしてビニール袋へ。
    生砂糖、お塩を順にすり込んだら、米粉を全体にまぶしましょう。
    お鍋にお湯を沸かして胡麻油を数滴、ささ身を1個ずつほぐしながら熱湯でさっと茹でてザルにとります。

  2. 胡麻油を熱し、小ぶりな乱切りにした人参、玉ねぎを炒めましょう。
    油がなじんだら、スィートチリソース、お水、お酒、オイスターソース、ナンプラー、蜂蜜等を加えます。

    1のささ身を加え、白ネギ、カシューナッツ、セミドライミニトマトのオイル漬け等々在庫食材を加えます。
    お水で溶いた葛粉を加えてとろみをつければ出来上がり。

    緑の野菜があればもっとらしく見えたかもしれませんね。

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朝食の主食が炊き立てご飯、これってやはり嬉しいものです。
今日のお魚は塩鯖、ご飯の相性など日本人なら言わずもがなですものね。

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先日漬けた甘酢漬けらっきょう、そろそろ味見もしたいところ。
ですがその前に、秋撒きしたビーツのピクルスをお片付けしてからと、只今せっせと納豆に添えて少しずつお片付けに勤しんでおります。

でだしはあまり芳しくなかった春撒きビーツ、今になってようやく順調に育ち始めました。
時々思い出したかのように降る雨で、先日植え付けたオクラも根付いていることでしょう。





さ、届いた大容量のプロテインでもお片付けしましょうか。


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posted by しんさん at 15:00 | Comment(0) | お弁当日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年06月15日

簡略版こし餡、簡略版水ようかん〜ジャースイーツver.

主人のお取り寄せ熱が治まりません。
クリックした時点で満足感を得てしまう彼のこと、その品が届いた頃には既に興味は次のターゲットへと移行しているのが常。

冷凍しておけば、2年でも3年でも保存できると思っているから困ったものです。

そんな訳で、今日も僅かながらではありますが冷凍食材を使って。
蒸し暑い今の季節に嬉しい、あり合わせ且つ簡略版な水羊羹風、メイソンジャーに詰め込んでみましたよ。

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冷凍してあった茹で小豆をミルで撹拌し、簡略版こし餡に。
そのこし餡とアガーで拵えた水ようかん風の上に、ほうじ茶風味の白玉団子をトッピング。

木綿豆腐を使った白玉団子は、時間が経ってももっちり食感健在です。

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お砂糖を使わず水煮にした小豆は、圧力鍋で一気に茹でて冷凍しておくと意外と重宝致します。
甘さは後で足せば十分に事足りますし、その甘さもお砂糖、蜂蜜とその場その場で自由自在。

今回はお砂糖を使わず、デーツシロップで甘みを補いました。

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茹で小豆をミルで撹拌するのに少々誤算はありましたが、それでも通常のこし餡の工程を考えると横着も横着。
それでも横着万歳、僅かでも冷凍庫のスペースが空けばそれで私は大満足なのですもの。

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◆材料(245tのメイソンジャーにふたつ分、もう少しアガーの量を減らしても良かったかな?)


  • 茹で小豆(お砂糖不使用、多分この時のもの ☆彡) 145g
  • デーツシロップ 45g
  • お水 20g

  • アガー 5g
  • 生砂糖 10g
  • お水 120g
  • お塩 ひとつまみ



    ◆ほうじ茶風味のお豆腐白玉団子

  • 白玉粉 50g
  • ほうじ茶パウダー 小さじ1/2
  • 木綿豆腐 85g
  • お水 10g(お豆腐の水分量によって加減します)



    ◆トッピング

  • デーツシロップ 適量
  • クコの実 適量
  • 甘栗 適量
  • きな粉 適量
  • 胡桃(予め予熱なしのオーブン 160℃で10分ローストしておきます) 適量





◆作り方

  1. 先ずは簡略版こし餡から。

    冷凍してあった茹で小豆を自然解凍します。
    ミルに移し、デーツシロップとお水を足して撹拌するだけ。

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  2. 簡略版水ようかんへと参りましょう。

    乾いたお鍋にアガーと生砂糖を合わせ、スパチュラでよく混ぜ合わせます。
    ここに分量のお水を少しずつ加え、ダマなく混ぜ合わせましょう。

    アガーをしっかり溶かしたところで徐に中〜弱火にかけ、スパチュラで優しく混ぜながら煮立てましょう。
    しばらく煮立てたところで、餡を80g計量して加え素早くなじませます。
    お塩をひとつまみ加えて火を止め、メイソンジャーに分け入れましょう。

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  3. お豆腐白玉団子へと駒を進めます。

    白玉粉とほうじ茶パウダーをビニール袋に合わせて振り混ぜます。
    ここに木綿豆腐を水気を切らずに適当に切って加え、粉類になじませましょう。

    かたければお水を少しずつ足しては捏ね、耳たぶ程度のかたさにします。
    棒状にまとめて包丁で8等分して丸め、中央を少し窪ませてたっぷりの熱湯に移します。

    ぐらぐらと煮立たせない程度に火加減で、プカリと浮かび上がるまで。
    浮かび上がったらひと呼吸おき、たっぷりの氷水に移して冷まします。

    網にとると網の跡が付いてしまうので、多めのお水でしっかり湿らせたキッチンペーパーを敷いたバッドにとります。

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    室温でかたまるアガー、ジャーに注いだ水ようかんも程よくかたまる頃合いです。
    これでほぼ準備完了。

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  4. かたまった水ようかんの上に白玉団子をひとつ。
    デーツシロップを少し絞り、後は残りの白玉団子を適当に。
    白玉団子の間を埋めるようにクコの実や胡桃を散らし、最後にデーツシロップをチロリ、きな粉をパラリで出来上がり。

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在庫食材でも様になる“生春巻き”、ライスペーパーは私にとっては無くてはならない食材のひとつ。
チコリの花、釜揚げしらす、粗く挽いたペコリーノロマーノ、畑で摘んだビーツの抜き菜・・・文字通りの在庫食材オンパレードな生春巻きが本日のお菜ですよ。


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胡麻油を数滴たらしたお湯にライスペーパーをさっとくぐらせ、お水で湿らせたキッチンペーパーの上に。
チコリの花がライスペーパーを通して見えるよう、アボカド、ペコリーノロマーノ、スライス玉ねぎ、ビーツの抜き菜、釜揚げしらす等々を並べて巻くだけ。

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そうそう、チコリの花の間にある謎の食材。
これ、主人も全く気付かなかったようですがアーティチョークハートですよ。

料理しながらチマチマとアーティチョークをつまんでの作業、なかなか楽しいです。

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簡略版のこし餡が極々少量残りました。
なので今朝の主食は、久しぶりの蕎麦がきぜんざい。

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本当に久しぶりな蕎麦がき。

150tの湯冷ましに蕎麦粉は大さじ4、しっかり混ぜてから強火で“かき”ます。
こし餡、きな粉、和三盆、そして黒胡麻を添えて召し上がれ。

久しぶりの蕎麦がきに主人は大興奮。
金太郎イワシの脇にちょっと添えたアーティチョークをあっさりスルーし、蕎麦がきの感想を延々と述べておりました。





納豆に添えたビーツのピクルスが鮮やかです。



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posted by しんさん at 13:53 | Comment(0) | お弁当、だけどおやつにも | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする