ストレスフリーな外出自粛生活を送っているとは言え、たまのお出掛けには心が弾みます。
最近は外食する機会もめっきり減少いたしましたが、主人は忘れてはおりませんでした。
三重県は桑名、大和さんのイノシシ、ぼたん鍋を頂かないことには気分的に春はやってきませんからね。
先ずは鹿から。
胡麻ベースのソースに華やかな自家栽培の冬野菜たち。
イオンさんに野菜は届けて頂くものの、少々の野菜不足を感じておりました私には恵みの野菜。
そして早々と主役のイノシシ。
こちらのイノシシは本当に美味しい。
本来ジビエ好きな主人の意見はあまり参考にはなりませんが、実はあまりジビエが得意でない私が頂いても本当に美味しい。
そうそう、この赤味噌仕立ての味付けがまたイノシシの本領を目覚めさせるのです。
たっぷりのゴボウを最初にたっぷり、わっさりと野菜とタモギダケ、ハナビラダケ、そしてぐつぐつ猪肉に火を通します。
野菜不足も一気に解消。
若女将の食材談話がまた更にイノシシの魅力を引き立てます。
こってり赤味噌仕立てのしし肉に味変の卵。
鰻の佃煮のお茶漬け、それともうどん、どちらも大変魅力的ですがお茶漬けを頂くのが常。
大和さんの佃煮、本当に美味しい。
蛤の佃煮もご検討いただけないかしら。
デザートのカボスゼリーを頂いていた頃、しし鍋の湯気で曇った窓ガラスの外を恰幅良い猫が横切っていきました。
立春も過ぎ、暦の上ではと言いながらも春は春。
白大島などきっちり着付けて少々先取りの春を楽しみたいものです。
でも残念ながら私はそんなに、いえ、全く粋ではありません。
赤味噌仕立てのしし鍋を頂くのに、白大島を身に着ける度胸など持ち合わせておりません。
うーんと悩んだ結果、頂いた紺地の紬をチョイスする懐の浅さ。
それでもせめて帯と小物で春の萌黄を演出したいとこの装い。
もちろん食事中羽織はハンガーに。
首からたらりとお食事用手拭いクリップを装着してのしし鍋でした。
お味噌の飛び跳ね回避にホッとしながら帰宅後のお手入れを済ませたのでありました。
さ、明日はお休み。
昨日はノンアルコールビールで節度を保ちましたからね。
今宵はしっかり日本酒を頂きましょうね。