週でいちばん楽しみな金曜日です。
休肝日は週に2日だけ、特に週末は金曜日から週明けの月曜日までは4日連続で日本酒なりワインなりを飲むには飲むのですが、なぜか金曜日の日本酒は格別楽しみ。
主人も私もたった2日とは言えお酒を控えているのは、金曜日のお楽しみのためとも言えるほど楽しみ。
特に最近は枕も買い換えぐっすり眠っているのですもの、そのお楽しみもひとしおです。
今朝はそんなお酒が大好きな我が家らしい、とっても我が家らしいパンを焼いてみましたよ。

全粒粉を酒粕とお豆腐で捏ねたパンです。
お水を使わず、お豆腐と豆乳ヨーグルトからでた水分(ホエー)で全粒粉を捏ねる我が家では定番となりました材料。
前日の夕方に生地を準備し、当日の朝は成型して焼くだけのオーバーナイト発酵スタイルも我が家の定番。
ですが今日はもう1ヵ所、酒好きならではの材料を追加致しました。

ふふふの “どぶろくレーズン”です。

教えて頂いた酒粕レーズンから派生したこのどぶろくレーズン。
凝り性の主人です。
以前はあまり得意としなかった日本酒に突如興味を持ったと思えば、労をこれっぽっちも厭わず取り寄せること取り寄せること。
日本全国から日本酒を取り寄せ、時には仕事帰りにダイナミックな寄り道をして珍しいお酒を調達し、いつの間にかワインセラーの大部分は日本酒に占領されておりますこの始末。
興味本位で取り寄せたどぶろくは、甘くてアルコール度も低くて我が家においては異色な存在。
お料理に使って良いということでパンも焼きました (☆彡 2020年11月05日)
そして残り僅かとなりましたどぶろくでレーズンを漬けたところ、まぁ美味しいこと。
そんなどぶろくレーズンをたっぷり使った、酒粕入りのお豆腐全粒粉レーズンロール。

酒粕同様、休日でしたらそのまま使用するところですが、さすがにお弁当に持たせるものを加熱なしという訳には参りませんもの。
じっくり焼けば大丈夫でしょ?
風味豊かなどぶろくレーズンロールが焼きあがりましたよ。

少々生地がかためでした。
酒粕の状態次第によりホエーを増やすなりの改善を加えた方が良いですね。
◆材料
- 全粒粉強力粉 120g
- グラハム粉 20g
- スキムミルク 15g
- てんさい糖 10g
- インスタントドライイースト 1g
- 木綿豆腐(特に水切りは不要です) 100g
- 酒粕 50g
- ホエー(自家製豆乳ヨーグルトから出た水分です) 30g
- お塩 1g
- 無塩タイプの発酵バター(湯せんで溶かしておきます) 15g
翌日の仕上げに - どぶろくレーズン
- 水溶き卵黄
- ざらめ糖
◆作り方
- 生地の準備は前日の夕方に。
全粒粉強力粉〜インスタントドライイーストまでをビニール袋に合わせ、口をしっかり持って空気を含ませるように振り混ぜておきましょう。
木綿豆腐〜ホエーまでを計量して合わせ、バーミックスで滑らかに撹拌します。
ここに合わせた粉類の半量を加えてよく混ぜ、お塩、溶かしバターを順に加えてその都度しっかりと混ぜ合わせます。
残った粉類に戻し入れ、生地がまとまるまでよく揉みましょう。
ビニール袋内の空気を抜いてねじり、端のほうで留めてヨーグルトメーカーへ。
40℃で1時間おいたあと軽く揉み、再度綺麗にまとめてビニール袋内の空気を抜いて端のほうで留めます。
保存容器に入れ、野菜室でひと晩ゆっくりと発酵を促しましょう。 - 今朝はここからスタート。
先ずは生地を野菜室から出して室温に戻してあげましょう。
軽く揉んでガス抜きをしたら丸め直してビニール袋に戻し、15分間のベンチタイムをとります。
ベンチタイム後、ビニール袋にに入れたままめん棒で長方形にのばしましょう。
袋を切り開き、綴じしろ分を1.5cmほど開けてどぶろくレーズンをたっぷり散らします。
どぶろくレーズンはオイルコーティングしていないレーズンをどぶろくに漬け込んだだけ。
数日冷蔵庫において、レーズンがふっくらしたら出来上がりです。 - レーズンが端からこぼれないよう生地を巻き、巻き終わりをしっかり摘まんで閉じます。
木綿糸を使って6等分しましょう。 - 形を整えながらオーブンシートを敷いた天板の上に並べ、ふわりとラップをします。
時々霧吹きでお水を吹きかけながら、オーブンの発酵機能 40℃で1時間。 - ふっくらしたところで水溶き卵黄をぬり、ざらめ糖を振りかけます。
200℃に予熱したオーブン庫内へ移し、設定温度 180℃で15分。
どぶろくに酒粕、そしてちょっと焦げたざらめ糖。
この香りが夕方5時からの今宵の宴会へと気分を掻き立てるのです。

週末ですので在庫食材がとても貧相です。
それでもどうにかしてしまうのがささやかな私の特技。
どぶろくレーズンパンの仕上げに使った水溶き卵黄、残った卵を使った本日のお菜です。
放ったらかしで出来る寄せ集めオムレツ。

- 小ぶりな乱切りにした人参、みじん切り玉ねぎ、刻んだマイタケを胡麻油でさっと炒めましょう。
- 少しおいて粗熱が取れたところに、市販の蒸し大豆、莢から出した冷凍枝豆、残った卵、すりおろしたペコリーノロマーノ、豆乳を加えてよく混ぜます。
- オーブンシートを敷いた流し型に流し入れ、170℃のオーブンで30分ほど焼いてそのままオーブン庫内で粗熱をとります。
朝食前にオーブンに入れておけば、食事中に完成といった運びです。
後は切り分けるだけ。
どぶろくレーズン、本当はそのままスプーンですくって食べるのがいちばんのお気に入りです。


今日の主食はへしこ茶漬け。
さっと炙った鯖のへしこ、そして熱々の昆布だし、柚子胡椒。
残ったへしこの糠で拵えるへしこふりかけもお気に入りです。

何年先になるかは考えませんが、いつか何の気兼ねもなく旅行が楽しめるようになったら、是非このへしこの作り手さんが営む民宿に宿泊したのです。
そしてヨーグルト用の木匙にのった小さなおやつ、今日は頂いた栗のお菓子です。
畑の脇で自生している昔からの栗の木、おサルさんと競争しながら拾ったという栗で拵えたという家庭の味。
畑の脇で自生している昔からの栗の木、おサルさんと競争しながら拾ったという栗で拵えたという家庭の味。
よそ行きでない家庭の味がする素朴な栗のお菓子、主人が淹れてくれるほうじ茶とちびちび噛みしめる朝のささやかなゆとり。
さぁ主人が帰宅しましたよ。
宴会まであと数時間です。

ラベル:どぶろくレーズン