食事の献立を考える時、私はまず『今日お片付けしたい食材』を決めてから肉付けしていきます。
そろそろお片付けしたいリストに上がってきた、グラハム粉を使って今日はクッキーなどを焼く予定でおりました。
が、昨日主人が職場から送ってくれたメッセージを見てあっさり変更。
今朝は銀杏ご飯、2020年初めての銀杏ご飯を炊きましたよ。

殻さえも艶やかなふっくら藤九郎銀杏。
今年が最後だよ、そう毎年主人に言われつつ、つい期待してしまう自分が少々後ろめたくもあるのですが今年も我が家にお越しです。
封筒に入れて電子レンジで加熱、なんて何だか簡略的過ぎて申し訳なくて出来ません。
にんにくを絞ったことが一度もないにんにく絞りを使い、丁寧に殻を剥いて銀杏ご飯に。
不本意ながら、みずみずしい銀杏の胚乳部分を割ってしまうと、その度自分を戒める覚悟もまた心地よいのです。
銀杏大好き。

この美しい銀杏。
新鮮な銀杏ですから、以前はいかに火を加えるのを最小限にするかを考えながらお料理致しておりました。
が、確か昨年、『新鮮=生最高』の思考癖を改め、お米と一緒に最初から炊き込んでみたところ主人にべた褒めされました。
そうよね、お魚だってお刺身より酢〆や昆布〆にした方が好きな我が家ですもの。
生食に拘ることもないものね、と。
今年はマイタケも一緒に炊き込んで更に銀杏を引き立てます。
今年はマイタケも一緒に炊き込んで更に銀杏を引き立てます。

お昼には銀杏ご飯を小さなお結びさんに。
おぼろ昆布をふわりと幾重にも巻いた小さなふんわりお結びさん。
銀杏と昆布の相性は抜群ですものね。

せっかくの銀杏カラーが映えるよう、今日は十六雑穀を加えずご飯を炊きます。
いつも通り洗ったお米の水切りをしてストウブに。
もち麦と押し麦を加え、いつもの水加減の一部をホエーとお酒、白だし醤油、そして極少量のみりんにして計量し注ぎましょう。
ヨーグルトから出る水分、ホエーをほんの少しでも加えてご飯を炊くともち米を加えたくらいもっちり炊き上がります。
豆乳で作った自家製の豆乳ヨーグルトでも効果は変わらず。
新米入れ替えまではこのホエーを加えたもっちりご飯に満たされましょう。
にんにく絞り器で銀杏の殻を剥いたら、極少量のお湯を沸かしてここで銀杏をコロコロ転がし薄皮もむきます。

30分ほど吸水させたお米の上にマイタケをほぐしてたっぷり、その上に薄皮を剥いた銀杏を散らして強火に。
いつも通り洗ったお米の水切りをしてストウブに。
もち麦と押し麦を加え、いつもの水加減の一部をホエーとお酒、白だし醤油、そして極少量のみりんにして計量し注ぎましょう。
ヨーグルトから出る水分、ホエーをほんの少しでも加えてご飯を炊くともち米を加えたくらいもっちり炊き上がります。
豆乳で作った自家製の豆乳ヨーグルトでも効果は変わらず。
新米入れ替えまではこのホエーを加えたもっちりご飯に満たされましょう。
にんにく絞り器で銀杏の殻を剥いたら、極少量のお湯を沸かしてここで銀杏をコロコロ転がし薄皮もむきます。

30分ほど吸水させたお米の上にマイタケをほぐしてたっぷり、その上に薄皮を剥いた銀杏を散らして強火に。

煮立ったら極弱火にして10分間、十分蒸らして出来上がりです。
おこげもばっちり、それでいて銀杏はふっくら。


今日の主役はもちろん銀杏ご飯ではありますが、脇役というにはあまりに役不足な陰の主役が。
小柄な上に色合いも地味なので全く目立ちませんが、手作りの胡麻豆腐です。

実際、お昼時の主人のメッセージにおいても胡麻豆腐はスルーでした。
胡麻ペーストから拵える手作りの胡麻豆腐。
・・・実は意外と簡単なのですけどね。
- 白胡麻を使ってペースト状に。
白胡麻 75gは予熱なしのオーブン 160℃で10分ローストします。
ミルに移し、胡麻油 30gを加えてペースト状になるまで撹拌しましょう。
最初は空回りすますが、小刻みに根気よく撹拌を続けると段々様子が変わってきます。
時々容器の周りについた胡麻をスパチュラでかき寄せては滑らかになるまで撹拌を続けましょう。
今日使わない分は瓶に移して冷蔵庫へ。 - 出来上がった胡麻ペーストを28g、200tの昆布だしと合わせてお鍋に移します。
中途半端な量ですね、28g。
保存用を瓶に移し、ミルにうっすら残った胡麻ペーストがこの量だった、という訳です。
昆布だしをここに足して撹拌すれば、洗い物も少しは楽になりますから。
葛粉を胡麻ペーストと同量、28g足してしばらくおきましょう。
葛粉がやわらかくなったところでしっかりと混ぜて塊を溶かし、混ぜながら中火にかけて撹拌を続けます。 - 白濁していた液体がふと半透明になり手応えを感じ始めたら、更に撹拌もスピードアップ。
流し缶をさっと水にくぐらせ、滑らかに練り上げた生地を流して表面を平らに整えましょう。
ぴったりとラップを密着させた状態で室温にしばらくおきかためます。
包丁で小さめに切り分けて召し上がれ。
お昼用には柚子塩麴と大徳寺納豆を添えます。
作り置きしてある煮物を詰めても、まだお弁当の隙間が埋められません。
拵えた白胡麻ペーストを使って、簡単な、本当に簡単ですが抜群に美味しい一品を。
胡麻豆腐はスルーの主人も食いついた、練りゴマとアボカドの一品です。
胡麻豆腐はスルーの主人も食いついた、練りゴマとアボカドの一品です。

練りゴマ少々、白味噌少々、白だし醤油少々、そして極々少量の米酢を合わせてよく混ぜます。
アボカドを加えて和えるだけ。
彩りにクコの実も。

アボカドを加えて和えるだけ。
彩りにクコの実も。

練りゴマって万能選手。
分かりやすい手前味噌ではありますが、このアボカドと練りゴマの組み合わせは日本酒にもよく合いそうです。

炊き立ての銀杏ご飯はまた格別な美味しさ。
そして煮干しと昆布のダブルお出汁のお味噌汁は、お味噌の量を少し控えてもお出汁の底力が活きるのです。
パリッと焼いた金太郎イワシ、毎日似たような顔ぶれなのに全く飽きが来ないのも不思議なお話ですね。

昨日お酒を控え、今宵は日本酒。
手作りの胡麻豆腐には山葵と生醤油を添えると致しましょう。
そして主人はダイナミックな寄り道中。
骨付きの名古屋コーチンを買いに、そしてさばきたてほやほやを持っての帰宅のようですよ。
YouTubeで自らがご紹介されていた、三國シェフのコック・オー・ヴァン。
凝り性な主人らしい寄り道です。
