2019年04月08日

訳あってまた京都、訳あってひとり俵屋旅館 〜 楓の間

京都に行って参りました。
先週は熱海の名旅館 『蓬莱』 とその別館 ヴィラ・デル・ソルの大千秋楽を主人とふたり心にしかと焼き付けた (☆彡 ☆彡) ばかりですが、今度は京都です。

いえ、実は京都も3週間ほど前に行ったばかり ⇒ 2019年03月16日☆彡 ☆彡
ですが訳あってまた京都です。
高瀬川の桜が満開でした。

画像からこぼれてきそうなソメイヨシノ。
もちろん桜が満開のこの時期、京都はいつも以上の大賑わいです。





早々に人で賑わう繁華街を後にし、タクシーで向かったのは俵屋さん。
坪庭はもちろん桜の誂え。

吸い込まれそうな俵屋さんの桜。

正面から見て裏側、図書室の側から見る桜はまた力強くてつい長居してしまいます。
もぉ行こうよ、いつもはそう言って着物の袖を引っ張る主人が今日は隣におりませんのでつい長居。

そう、今回の京都は私ひとり。
訳あって京都再び、訳あってひとり俵屋さん、桜満開の京都一人旅ですよ。











今回のお部屋は楓の間。
先日の鷹の間とは打って変わったこじんまり可愛らしいお部屋です。

廊下を渡って新館へ。
エレベーターを降りてすぐ右の小さなお部屋。

もちろん主人と泊まる予定でおりましたが、訳あってひとりで頂くいつものわらび餅。
前回、母と主人3人で宿泊した後で主人が予約の電話をしてくれました。
偶然この日、このお部屋ならおとり出来るというお返事で即予約した次第です。

窓のお外にはもちろん楓。
この時期の楓を飽きることなく眺められるのも、この間ならではの贅沢です。

今回のこのひとり俵屋さんの旅、楓がとてもよい立役者となった旅でした。
そのお話はまた後ほど。

先ずはのびのびしげしげとお部屋を眺めましょう。
大きな雪見障子。
いつも朝、雪見障子を上げる際に粗相があってはとハラハラするのですがこの間の障子は滑らか。
見ると小さなストッパー、雪見障子のストッパーって初めて見ました。
これ良いなぁ、欲しい。

私、このお部屋気に入りましたよ。
お風呂もこじんまり、ですが見事な設計です。
風呂桶の一部が片側の壁側に食い込んだような形にはなっておりますが、それが反って効果的。
ひろいお風呂も良いけれど、深さがある俵屋さんのお風呂にひろさは必要ないのかも。

これ、お風呂から見た外の景色ですよ。
すだれ越しに見る湯船からの景色。
満開のソメイヨシノも良いけれど、お風呂から見る可憐な黄梅に見とれました。

いくら一人だからと言って2時間近く入っていてはいけませんけどね。










主人といつも行くように、浴衣姿で近所のバーにも行きました。
ひとりで頂くマンハッタン、つい主人の作るマンハッタンと比べてしまいます。
バーテンダーさんがひとりだと気を遣って下さるので、つい話し込んでしまいました。
そして夕食の時間に遅刻致しました。
ごめんなさいから始まるひとりの夕食です。

4月の先付は木の芽、筍と春満載。
稚鮎はほのかな木の芽焼き。
桜餅、と思いきや中にはお行儀良く並んだ塩気もふくよかな白魚。
この時期の小さな細いさよりを筆さよりと呼ぶのですって。

左手にちらりと見えるのは薯蕷蒸し。



向付けの桜の小さな蓋を開けると・・・

中にはホタルイカ。
むっちりとした鯛、むっちりねっちりのグジ、主人喜ぶだろうな。

フワフワの卵と木の芽で菜の花を演出した椀。

息を吞むほどフワフワの穴子、黒と白2色の胡麻の利休焼き。
エビのウニ焼き、香りが日本酒を誘います。
もちろんひとりでも飲みますよ。

筍の土佐煮。
鯛の子がふわふわでほろりと口の中でほどけます。
それでいて中までしっかりとお出汁を含んだお見事としか言いようのない温物。
わらびが俵にまとめてありました。

畑のそら豆、こんな風に色鮮やかに育ってくれないかしら。



焼物に添えてあったきゃらぶきが気に入って、お酒のお供に固守致しました。
ふくよかでご飯の要らないきゃらぶきです。
温物の器、背がまた素敵。

強肴は鱒。
丁寧にほぐした鱒が綺麗に束になっていました。

止椀とは言いつつ、お漬物で残りのお酒をちびちびちびちび。

前回鷹の間の黒豆事件に続き、今度は小豆事件。
黒川さんのぜんざい、これを食べるか否かでは人生が変わります。
餅麩黒川ぜんざい、恐るべし。

前回のようにどうやって煮るのかなんて愚問は口にしません。
どうせ何の参考にもなりゃしませんから。
どうせこう言うのでしょ、 『普通に煮れば良いのです』
美味し過ぎて憎らしい、黒川修功。

・・・なんて、ね。
甘いいちごの香りにも負けない本当に美味しいぜんざいでした。





いつもより少々早い6時半に夕食をお願いしたというのに、サヤさんがお布団を敷いて下さったのは11時も近いころ。
主人が隣に居なくても、私の食べる速度は変わりませんでした。

11時、いつもならばとうに夢の中。
ひとり京都、ひとり俵屋楓の間、ようやく就寝と参ります。





ひとりこだまでやって参りました桜満開の京都。
この後、明日は楓にじんと感銘を受けることにはまだ気づいておりません。
パジャマに着替え、肌に吸い付くような掛け布団にくるまれ眠りに就きます。
このパジャマ、主人とお揃いで買ったやつだわ。

posted by しんさん at 19:38 | Comment(0) | 京都 俵屋さん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする