ついこの間まで日本酒はお冷、ワインは白、畑仕事の後の一杯のビールにうっとりだったのが、ふとぬる燗が飲みたくなったり、赤ワインをゆっくりちびちび飲みたい気分だったり。
それは主人も同じなようで、主人が最近取り寄せるワインにもシラーがちらほら。
骨太なワインとジビエの季節到来といったところでしょうか。
そんなことをぼんやり考えていたら、ふと面白いお料理が思い浮かびました。
今日のお弁当はグジェールに致しましょう。
主人が好きなのでよく焼く登場頻度の高いお料理ですけど?
あら、でもこのグジェールはちょっと面白いの。
常備菜としてよく拵える “マッシュルームのオリーブオイル漬け ☆彡” の副産物、マッシュルームを食べてその後残ったオリーブオイルを使ったグジェールなのです。
オリーブオイルに漬け込んだマッシュルームは、日持ちもするし旨味も十分で何かと重宝します。
それに負けないくらい重宝するのが、残ったオリーブオイル。
今まではパスタに使ったり、時にはマヨネーズを作ったりして有効利用致しておりましたが、グジェールなんてこれからの季節にぴったりなお片付け料理じゃないかしら?
軽い塩味とスパイスが効いたシュー生地の中には、レモンを効かせたアボカドクリームチーズ。
ですが使うオリーブオイルの量の多さに、毎度少々躊躇するのもまた事実。
でも、こうしてその後のオリーブオイルの二番煎じを数種用意しておけば、臆することなくオリーブオイルも使えますものね。
多めに焼いて、今宵の赤ワインに備えましょう。
生地にはもちろん全粒粉薄力粉を使用致しております。
以下の分量で、ひと口サイズのグジェールが15〜18個出来ますよ。
- 全粒粉薄力粉 40gは目の細かいザルでふるっておきます。
- 卵 2個は常温に戻し、ざっと溶き混ぜておきましょう。
- ペコリーノロマーノ 20gはすりおろしておきます (私はフードプロセッサーで粉砕ですが)
- タイミングを見て、オーブンを220℃に予熱しておきます。
- マッシュルームのオリーブオイル漬けの残りのオイルは冷えて固まっております。
水気と固形分に分け、それぞれ計量しましょう。
固まったオイル分は約40g。
それに満たなければバターや新しいオリーブオイルを足して40gにします。
マッシュルームから出た水分には大きなスパイスが入っているので軽く濾します。
これに水を足して100tにし、小鍋にオイル分と合わせます。
強火で煮立てたら火から一旦下ろし、ふるっておいた全粒粉薄力粉を一気に加えましょう。 - 木べらで素早く混ぜ込みます。
生地が一つにまとまったら、再度弱火にかけながら50秒ほど生地を捏ね混ぜましょう。
火からおろしてしばらく混ぜ続け、少し温度が落ち着いたところで用意しておいた溶き卵を極少量ずつ加えては素早く混ぜ込みます。
生地の熱で卵に火が入らないよう、素早く素早く、そして少しずつ少しずつ。
目安は生地をすくって木べらから生地が三角形になってゆっくり落ちてくる状態。
すりおろしたペコリーノロマーノを加えて混ぜ込み、生地の完成です。
ペコリーノロマーノは後ほど使うトッピング用に極少量を残しておきましょう。
1cmの丸金を付けた絞り出し袋に生地を移します。
この丸金、昨日Amazonから届いたばかり。
1cmの丸金を持っていなかったので、今までは生地が詰まって大変でした。
道具は大事、改めて納得致しました。 - オーブンシートを敷いた天板に十分間をあけながら生地を絞りだします。
全部絞りだしたら、指先をちょっとお水で湿らせて生地のとんがりを押さえましょう。
残しておいたペコリーノロマーノをふり、霧吹きで2〜3回シュッシュと水をふりかけましょう。
量が多くて天板2枚分になってしまいました。
我が家のオーブン、高価なものではありませんが2枚同時に焼けるところがお気に入り。
間髪入れずに予熱したオーブンに移し、設定温度を200℃にして先ずは15分。
その後180℃に下げ、様子を見ながら10〜15分焼きましょう。
しっかり膨らんだのを確認したら、そのまましぼまないようオーブン庫内で粗熱をとります。
粗熱がとれたところで徐にオーブンから出しましょう。
うん、素敵。
ペコリーノロマーノを粉砕した後のフードプロセッサーにもうひと働きしてもらいましょう。
フィリングを準備して仕上げます。
- アボカド・クリームチーズ・アンチョビをフードプロセッサーに合わせ、滑らかなクリーム状になるまで攪拌しましょう。
味をみて必要ならばお塩を足し、黒胡椒をたっぷり挽いて絞りだし袋に移します。 - シュー生地の裏に菜箸等で小さな穴を開け、アボカドクリームが生地から溢れるまでたっぷりと絞り入れましょう。
はい、シュー生地の隅々にまでアボカドクリームチーズが満たされましたよ。
これで躊躇なくオリーブオイルを多用出来ます。
卵 2個と上記にありますが、実際にシュー生地に使用した卵は 1.5個分ほど。
極少量残った溶き卵と、せっかく出したフードプロセッサーを使って横着なお菜を一品。
刻んだキャベツのお座なりオムレツでございます。
・・・オムレツと呼ぶにはあまりに卵が少量ですけどね。
まとまっているのがやっと、そんな感じ。
- キャベツ・蓮根・玉ねぎをフードプロセッサーに合わせて刻みましょう。
ここに残った溶き卵・鯖缶の水気を切って加えてよく混ぜ、ミックススパイスでお好みの味付けをします。 - 油をしっかりとぬり込んだ小鍋に1を流し、表面を押さえつけながら焼きます。
両面焼いて出来上がり。
この無理矢理感、伝わるかしら。
朝食の主食は、実家の母親が炊いたさつま芋ご飯。
程よい塩気で、うん、美味しい。
3姉妹が集う平日の持ち寄りランチのおかげで、近頃の母は俄然料理に前向きです。
グジェール、とても気に入ったようです。
今宵はこのグジェールで赤ワインだそうで。
とても気に入ったから、すぐに帰る、すぐ仕事に取り掛かって5時からドリンクタイムだ、と。
あら、大変。
仕事部屋を空けないと。
今日の備忘録はここまで。