ウリハムシの攻撃を乗り越え、モサモサと毛深い緑の葉を存分に茂らせ誇らし気なズッキーニ。
10cmに満たない小ぶりなうちに収穫しては、その吸い付くような独特な手触りをも楽しんでおります。
そんな愛おしい自家製ズッキーニ。
いつものように何か目新しいレシピはないものかと英語検索しておりましたところ、やたらと人気のあるワードが目につきました。
それが “zucchini bread” ・・・ “ズッキーニブレッド?何それ?” 早速大好きな妄想料理、アメリカ人が大好きと聞くズッキーニブレッドを焼いてみましたよ。
今しがた聞きかじったばかりの未知の味、ズッキーニブレッドをね。
自家製ズッキーニをたっぷり全粒粉生地に混ぜ込んだ素朴な焼き菓子です。 よく聞くバナナブレッドは想像出来る味ですが、ズッキーニブレッドと来ましたか。
さすが自由な国 アメリカ、発想が自由でお料理ひとつとってもワクワクしてしまいます。
ちょうど数日前、主人が呟いておりました “あ〜、何かまたアメリカ行きたくなっちゃったね”
うんうん、同感同感、楽しいよね、アメリカ。
果たしてこのズッキーニブレッドが正解なのかどうかは分かりません。
いつものように、全粒粉100%の上にベーキングパウダーを使っておりませんのでふくらみは貧相。
ですが美味しいから良いでしょ、正解ってことで。 ココナッツシュガーの穏やかな甘さと胡桃の食感がとても私好みです。
今頃職場で主人もこれを食べている頃。
はてさて、これがズッキーニと認識出来るかしら。
レシピを見ると、ズッキーニは千切りにしてぎゅっと絞ってから生地に混ぜ込むことが多いようです。
ですがそれすら端折って。
フードプロセッサーでズッキーニを刻み、必要以上絞らずそのまま生地に混ぜ込みますよ。
以下の分量で底辺約200×70・H60のやや小ぶりなパウンド型にひとつ分です。
- 自家製ミニサイズのズッキーニ 4本、両端を切り落とした状態で正味240g弱。
フードプロセッサーでざっと粗みじんにし、キッチンペーパーの上にひろげて自然に水気を切っておきます。 - ココナッツシュガー 60gをぬるめの湯せんにかけてやわらかくします。
ここに溶き卵 80gを加え、人肌程度に温まるまで泡立てましょう。
・・・溶き卵 80g?
全卵 約2個分ですが、大さじ1〜2程度を後ほどのお菜に使ったのでこうなりました。
人肌程度まで温まったら湯せんを外し、ひらひらとリボン状に落ちるくらいにまでしっかりと泡立てます。
シナモンパウダー (適量) ・自家製塩レモン (細かく刻んで加えます) ・乾燥ラベンダー (ほんのひとつまみ、多過ぎは反って逆効果です) を加えて更に泡立てましょう。 - 胡桃 50gは予め150℃のオーブンで20分ロースト (予熱は必要ありませんよ) し、ざっくりと刻んで冷ましておきます。
1のズッキーニと合わせ、予めふるっておいた全粒粉薄力粉 100gから少量をとって全体にざっとまぶします。
これを2のボールに加え、スパチュラでさっくりと混ぜ込みましょう。
7分通り混ざったところで、残りの全粒粉薄力粉を2〜3回に分けては混ぜ込みます。
最後にオリーブオイル 大さじ2をスパチュラに伝わせるようにしながら加えましょう。
ざっくりと混ぜ込み生地の完成。 - オーブンシートを敷いたパウンド型に流し込み、表面をざっと平らにならします。
軽く底を打ちつけて空気抜きをし、180℃に予熱したオーブンに移しましょう。 設定温度を170℃にし、じっくり焼くこと55分。
5分ほど焼いたところで表面に切り込みを入れてみたのですが効果なし。
ふくらみは貧相ですが、夏の体にじんわり効きそうなズッキーニたっぷりのズッキーニブレッドが焼き上がりましたよ。 熱いうちにそっと型から出して網の上で冷まします。 粗熱がとれたら切り分けましょう。
見るからに素朴でほんわかとしたズッキーニブレッド。
うん、ズッキーニに甘い生地、これはアリですね、大アリです、美味しい。 もちろん主人も気に入ったようですよ。
ズッキーニブレッドに使った卵を少々拝借して拵えたお菜は、鶏ささ身のミートボール。
つなぎの卵、1個分だと多過ぎるし、かと言って卵を使わないとまとめ辛いし・・・というワケ。
照り焼き風に仕上げた鶏ささ身のミートボール、中にはトマトとアボカドが潜んでおります。 ズッキーニを刻んだだけでフードプロセッサーをお片付けなんて、非効率的ですものね。
もうひと踏ん張りしてもらわないと。
- 人参・玉ねぎ・干しエノキ・スジを除いた鶏ささ身・溶き卵をフードプロセッサーに合わせてざっと攪拌します。
トマトとアボカドをそれぞれ包みながら丸めておきましょう。 - フライパンに油を熱し、転がしながら焼き色をつけます。
表面が焼きかたまったところで、お醤油・お酒・みりん・てんさい糖・オイスターソースを合わせて注ぎましょう。
とろりとするまで少し煮詰め、十分にからめて出来上がり。
朝から暑い日が続くせいか、朝食の白米登場頻度が急降下しております。
ここ数日間、ほぼ冷たい麺類を主食にしているのではないかしら。
今日も冷たい十割そばをツルツルっと、ね。 先程、洗ったシーツを干そうとベランダに出ました。
出ましたよ、ベランダに・・・そしたら居たのです、アイツが、そう、苦手なアイツ、セミが。
夏、好きですよ。
少々の暑さも受け入れられるくらい、少なくとも盛夏でも和装を楽しむくらいは暑さには強い方です。
唯一の憂鬱は虫、Gももちろん大苦手ですが、ここ何年も見ていないので目下のところ敵はセミ。
干したシーツにセミがひしっと掴っていたらと思うと、主人不在時はシーツも干せません。
幸せです、私。
昔に戻りたいとも思いません。
生まれ変わりたいとも思いません。
ですがもし出来るなら、ひとつだけ願いが叶うなら、虫が怖くない、いえ、好きな人間になりたい。
ベランダに突如現れたカマキリやセミ、挙句の果て蝶々にまで恐怖するのが阿保らしい・・・
おぉおぉ、どこかにお行きとそっと手のひらに包んで遠くに逃がしてあげられる人間になりたい。
夏の間、我が家の玄関とベランダに通ずる窓の脇には水鉄砲が置いてあります。
セミの撃退には水鉄砲がいちばん。
先程、水鉄砲でセミを撃退した際、右足の小指を思いっきり網戸に打ちつけました。
・・・痛い。