毎年この頃になると、ボーイフレンドを通じてお百姓さんからトウモロコシをまとめ買いします。
それは立派な葉っぱとヒゲを蓄えたものだったり、時には器量が悪くて市場に回せなかったものだったり様々ですが、どれも実が詰まった甘い瑞々しいトウモロコシばかり。
母からトウモロコシ授与の連絡が入ると夏の到来を感じる、そんな風物詩でもあります。
今年もそんなトウモロコシの季節になりました。 母からトウモロコシをもうらうと必ず拵えていたのが、飯田深雪さんレシピのポタージュワシントン。
本当に美味しいのですが、気合も必要な飯田さんのレシピは加齢と共に少々億劫になりました昨今。
二度と作らないという訳ではありません。
いつか作ることもあるでしょう、気合漲る日があればそのうにちは。
だけどお料理って年齢とともに移ろうものですもの、今のところ今シーズンは諦めましょう。
昨晩、皮つきで蒸し焼きにしてがぶりと堪能した翌朝、今朝はトウモロコシご飯に舌鼓。 ストウブで炊くのは初めてではないかしら、トウモロコシご飯。
噂通り、程良いお焦げも出来ました。 バターやお醤油を加えず、少量のお酒と極少量のお塩でシンプルに炊き上げたトウモロコシご飯。
トウモロコシの甘みをぐっと引き立てた私好みの炊き上がりです。
お昼ご飯用には、ペコリーノロマーノと黒胡椒を足してひと口サイズのおむすびさんに。 やわらかな色合いのキャベツを従えたトウモロコシご飯。
このキャベツは先日畑で収穫してきたもの。
小ぶりではありましたが、見た目ほど虫のダメージもなく上々の収穫でありました。
16cmのストウブで炊く1合分のトウモロコシご飯、シンプルで誰にも好かれる夏のご飯です。
- お米 1合弱を洗い、十六雑穀と合わせて30分ほど吸水させます。
- その間にトウモロコシの準備を。
トウモロコシは葉っぱとヒゲを丁寧に除き、長さを2〜3等分しましょう。
縦にして2等分し、親指の腹でしごくようにして実を外します。
吸水したお米に大さじ1程度のお酒・ひとつまみ強のお塩を加えてひと混ぜし、トウモロコシをたっぷりと上に散らします。 - トウモロコシの芯を上に並べ、蓋をして強火で煮立てます。
煮立ったら弱火にして10分間。
最後に強火にして10秒程度数えて火を止め、蓋をしたまま蒸らしましょう。 芯を除き、さっくり鍋底から大きく混ぜて召し上がれ。
お弁当用には小さなまん丸おむすびに。
ご飯が温かなうちに、すりおろしたペコリーノロマーノをたっぷり加えて黒胡椒を挽きます。
ラップで小さなまん丸おにぎりに成形するだけ。
朝の炊き立てトウモロコシご飯とはまた違う味わいです。 収穫したキャベツは、芯をつけたままベーコンやトマトと一緒に圧力鍋でやわらかく煮込みました。
切っているうちにバラバラになってしまった外葉は、塩レモン風味でシンプルな一品に。
これでキャベツの常備菜が2品増えました。
- キャベツは芯を切り離さないようくし形に切り、圧力鍋に押し込みます。
トマトは芯を除いて冷凍してあったものを半解凍の状態でざく切りに。
キャベツの隙間をトマトとくし型玉ねぎで埋め、上に厚保切りベーコンをたっぷり散らします。
蓋をして先ずは加圧寸前まで加熱し、トマトの水気が上がっているかを確認します。
十分水気があることを確認してひと混ぜし、乱切り人参を散らしてお塩をちろり。
加圧すること5分間で、ベーコンの旨味がぎゅっとしみたやわらかなキャベツに仕上がります。
キャベツと人参をそっと保存容器に移し、残った煮汁にオイスターソースと極少量のアンチョビペーストを加えて少し煮詰めます。
キャベツの上からまわしかけて常備菜に。 バラバラになったキャベツの葉っぱはざく切りにし、少量のお塩を揉み込んでしばらくおきます。
しんなりしたら水気をしっかりとしぼり、レモン汁・ごま油の順に加えて和えましょう。
冷蔵庫で冷やせば、ちょっとした箸休めにもぴったりな一品に。
- キャベツの煮込みは、夕食の蒟蒻パスタと合わせても美味しそう。
何かと頼りになる常備菜、最近は冷凍保存より常備菜にして保存することが増えました。
朝食のトウモロコシご飯、そうね、後で母にお礼のメールを送っておかないと。 朝のヨーグルトに添える “干しブドウ酢” のおかげなのか、主人の血圧はすっかり平均枠に収まるようになりました。
半信半疑で始めた干しブドウ酢ですが、もともとがレーズン好きなふたりですので今後も続くことでしょう。
いくら体に良くても、味気ないものや好きでないものを頑張って食べ続けるのは辛いでしょうからね。
主人が淹れてくれるほうじ茶に和みながら、今日もしっかりと朝食をお腹に収めます。